カルキ汚れとは、キッチンやお風呂などの水あか汚れのことですね。
水あかが付くと白くなって、汚くなります。
重曹は料理にも使われることがありますが、掃除のアイテムとしても心強い味方なのですよ。
主に研磨剤の役割を行ってくれるのです。
重曹とあるものを上手に組合わせることにより、カルキ汚れをキレイに落とす方法をご紹介しますね。
重曹でのカルキ汚れの掃除方法
重曹ってよく聞くけど一体何と思われている方もいることでしょう。
まずは、重曹の特徴を押さえておきましょうね。
化学名：炭酸水素ナトリウム
重炭酸ソーダ・重曹とも言われる（呼び名がいくつかあります！）
英語：baiking-soda
特徴
・弱アルカリ性で、人体には無害
・粒子の細かい粉で、水には溶けにくく、研磨剤の役割をする
・食品にも利用でき、ベーキングパウダーの主な原料で膨らます働きがある
・加熱すると、炭酸ガスが発生する
重曹の得意分野の掃除は？
最近では、重曹は掃除に万能アイテムともよく聞きますが、実際は得意なことと、苦手なことがあります。
小学校で習った、酸性とアルカリ性の性質を掃除に活用するのですよ。
汚れも酸性・アルカリ性に大まかに分かれているのです。
重曹は弱アルカリ性を示していますが、掃除に利用する際の考え方は、重曹を使い汚れを中和させてキレイにしていきます。
弱アルカリ性の重曹は、酸性の汚れをキレイにすることを得意としますね。
油汚れをはじめ、湯あかや生ごみの臭いにも効果が期待出来るのです。
重曹はアルカリ性で、水あかもアルカリ性なので、中和することが出来ません。
残念なことにひどい水あかは落とすのが難しいかもしれませんね。
しかし、重曹は研磨剤の役割があるので、ひどくない水あかであれば、削り取ることは可能ですよ。
【重曹の使用方法】
①重曹を汚れた部分にまくか、スポンジに少量ずつつける
②スポンジに少し水を含ませ、円を描くようにこする （水が多すぎると、研磨がかかりにくいですよ）
③水で洗い流せば完了
水あかはカビのように、根をはったりはしていないので、ポロポロと取れることもあります。
【注意点】
掃除をする材質によっては、研磨するので傷がつく恐れがあります。
また、アルミや銅に重曹を使うと、変色するので気を付けましょう。
使用方法にはくれぐれも注意してくださいね。
重曹とクエン酸の相乗効果でカルキ汚れを撃退
重曹で落ちないカルキ汚れに対し、クエン酸とタッグを組むとよく落ちるのですよ。
クエン酸とは酸性なので水あかを中和して落とすことに向いています。
【キッチンの水あかにの掃除の仕方】
①スプレーボトルに水200㏄、クエン酸を小さじ1入れて混ぜる
②キッチンペーパーなどを広げ、クエン酸の液を振りかけ、1～2時間程放置する
③スポンジでこすり、水洗いする
頑固な汚れには、ここで重曹の登場です。
④スポンジに重曹を付けてこする
重曹で研磨されることにより、残っている水あかを取り除けますよ。
【お風呂掃除の場合】
お風呂汚れには、水あかや、石鹸かすのアルカリ性と、湯あかや皮脂汚れなどの酸性があるのです。
掃除方法としては？
水あか・石鹸かすのアルカリ性汚れ ⇒ クエン酸使用
湯あか・皮脂汚れの酸性汚れ ⇒ 重曹使用
クエン酸と重曹を使い分けることがポイントですよ。
掃除の流れはキッチンでの方法と同じです。
クエン酸で水あかと石鹸かすを落とし、一度水で流してから、今度は重曹でこすることでキレイになります。
クエン酸と重曹を混ぜると、中和してしまい効果が薄れてしまうので、おすすめできませんね。
お風呂で汚れで厄介なのは、鏡ではありませんか？
白いウロコのようなものが付き、鏡が見えなくなってしまいますよね。
鏡もキレイにするのに、クエン酸と重曹が使えます。
クエン酸の使い方は同じですが、1点注意しなくてはいけないのは、重曹です。
重曹を粉の状態で研磨剤として使うと鏡に傷が付く恐れがあるので、スプレーボトルに重曹と水を入れしっかり溶かして、乾いたタオルに振りかけ鏡をこすりましょう。
ひどい汚れには？
ラップパックがおすすめです。
キッチンペーパーにクエン酸液をたっぷりかけ、その上からラップを巻いて、一晩放置するのです。
キッチンペーパーだけだと、乾燥してしまうので、ラップを使うことで、クエン酸の液が長時間有効に働きますよ。
鏡ははがれやすいので、たっぷり液をかけておきましょう。
一晩おいて、一度水洗いして、まだ落ちていないところには、重曹液も使いこすってみましょうね。
かなり効果が期待できるはずですよ。
一度でダメなら、何度か交互に繰り返すことがおすすめです。
クエン酸や重曹の掃除は残念ながら、曇り防止の加工がされている鏡に使用を避けた方がいいですね。
コーティングがはがれることがありますよ。
重曹やクエン酸でのカルキ汚れの掃除ポイントは？
掃除のポイントは、汚れを中和させて落としやすくすることですね。
定期的に重曹やクエン酸掃除をすることと、日々の生活の中で、水気を極力残さないように使用後のひと手間で掃除が楽になりますよ。
重曹もクエン酸も環境に優しい掃除アイテムですし、高い洗剤を購入しなくても、100均などで重曹も、クエン酸も手軽に購入できるため家計にも優しいですよ。
汚れの性質を知り、適切なアイテムを活用し掃除してみてくださいね。
