赤ちゃんの湯冷まし飲ませてますか?
最近は授乳中の赤ちゃんには湯冷ましをあげても、あげなくてもいいと言われることがあります。
なぜなのでしょうか?
日本の水道水は安全と言われるのにわざわざ湯冷ましにしなくても、水道水では駄目なのでしょうか?
こんな疑問に、湯冷ましがおすすめな理由をご紹介しますね。
湯冷ましの疑問?
湯冷ましは赤ちゃんや小さな子どもに与える、お湯を沸かして自然に冷やしたもののことを言います。
どんな時に赤ちゃんに与えればいいのでしょうか?
一昔前までは、湯冷ましを与えるのが当たり前だったようですが、最近では授乳中は湯冷ましをあげなくても大丈夫とも言われることがあります。
理由は大きく2つ考えられますね。
◎昔は井戸水を使っていたので、一度沸かして、お水を煮沸殺菌していたのです。
◎粉ミルクが今は母乳に近い成分で作られていますが、当時は牛乳成分に近く、たんぱく質やミネラル分が多く含まれていたので、成分を薄めるために湯冷ましを与えていたのだと考えられます。
最近は井戸水を使う家庭は減り、水道水なので安全ではないかと思うのですが、水道水には残留塩素が含まれています。
この残留塩素は体に取り込んでも問題のない量ではありますが、小さな子どもは胃腸の機能が未熟なため体への負担が大きいので、一度沸かし、残留塩素を分解し、取り除くことをおすすめします。
賛否両論ある湯冷ましですが、どのような時にあたえるといいのでしょうか?
・お風呂上り
・帰宅時
・下痢や発熱の際
・離乳食の後
母乳であれば、母乳の80%は水分なので、母乳がしっかりと飲めているのなら、水部補給も十分できているので、与える必要もないでしょうし、現在の粉ミルクでは、成分を薄めるために湯冷ましを飲ませる必要はありませんね。
一概にこの時飲ませればいいというわけでもありませんが、粉ミルクの場合は、月齢によりミルクの量や1日の回数が大体決められているので、その間隔以外に水分補給が必要と思われるときに、湯冷ましを与えればよいと考えられます。
下痢や発熱の際は、脱水症状をおこす危険があるので、母乳や粉ミルクの飲みが悪いようであれば、湯冷ましを与えても良いでしょうが、ひどくならないうちに病院を受診して先生の指示を仰ぐのがおすすめですね。
離乳食が始まると、母乳も粉ミルクも量が少しづつ減るのでその分、湯冷ましを与えましょう。
食後、歯が生えだすと虫歯予防のために飲ませるのも良いですね。
もちろん歯磨きは必要ですよ。
湯ざま時の注意点
授乳のタイミングの前には与えないようにしましょう。
湯冷ましを飲むことでお腹が満たされ、ミルクの飲みが悪くなると、必要なエネルギーが確保出来なくなります。
生後2~3ヶ月くらいから湯冷ましを与える方が多いようです。
たくさん飲むと、消化吸収がまだ未熟なため、体に負担をかけてしまうので、飲ませる量は、初期の段階ではティースプン1杯くらいからにしましょうね。
離乳食が始まったら、少しづつ飲む量も増えるでしょうし、食べたり飲んだりする力もついてくるので、成長の合わせ様子を見ながら判断していくしかありませんね。
水道水での湯冷ましの作り方
湯冷ましの作り方は簡単ですよ。
やかんやケトルでお湯を沸かし、自然に冷やせば出来上がりです。
熱いまま置いておき、冷えたら容器に移してもいいですし、耐熱容器であれば、熱いまま容器に入れてから冷やしても構いませんね。
沸かす際、残留塩素を分解するのが目的なので、10分以上沸かすことがおすすめです。
実は、水道水を沸かすと塩素が入っている関係で、沸騰してすぐのお湯はトリハメタンという、発がん性物質が増加する傾向があることが分かっています。
10分以上沸かすと、トリハメタンも分解されていくので、安心してご利用いただけます。
沸騰したら、蓋を開けておくと蒸気が逃げ、カルキ臭などが気にならなくなりますよ。
ケトルで沸かす際は、沸騰時間を長くした方が良いので、一度沸騰が終わったら、数回沸騰を繰り返すとより安心してご利用いただけますね。
湯冷ましの保存に関しては、雑菌の繁殖を防ぐために入っている残留塩素を分解しているので、1日で使いきりましょう。
冷蔵庫で保存すると、冷たくなりすぎるので、与える時は気を付けましょうね。
10分以上沸かすとなると、1日に何度もつくらないといけない少量の粉ミルクづくりには手間ですよね。
ペットボトルのミネラルウォーターを使えば、残留塩素の問題もないので、10分以上も沸かさなくても大丈夫で、沸いたらすぐにミルクが作れるし、沸かさなくても湯冷ましの代わりにそのまま飲ませることが出来ますよ。
ミネラルウォーターを選択する際の注意点
ミネラルウォーターも種類が多くありますが、大きな特徴が硬度で硬水と軟水に分かれます。
硬水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を多く含みます。
軟水は日本のお水の成分値に近く、ミネラル分が少なくないので、赤ちゃんのお水には適していますよ。
ミネラル分は体に必要ですが、たくさん含まれる硬水は小さい子どもには体に負担をかける心配があるので避けましょうね。
硬度0~120㎎/ℓが軟水ですが、100㎎/ℓ以下のものを選択しましょう。
赤ちゃん用に販売されているお水はほぼ0㎎/ℓに近い純水タイプなので、安心です。
ペットボトルでなく、更に便利なのがウォーターサーバーを導入です。
冷水と沸かさないでもすぐに使える温水があるので、とても便利ですよ。
ミルクづくりや小さい子どもを中心に考えてウォーターサーバー導入する際の注意点
◎お水の硬度0~100㎎/ℓ以下の軟水を選択 (出来たら純水がおすすめ)
◎お湯の温度70℃以上 (大体どの機種も70℃以上はあると思いますが確認)
粉ミルクを作る際、最低でも70℃は必要ですね。
日本の水道水は安全と言われますが、残留塩素の問題などもあるので、妊娠をきっかけに母子のことを考えウォーターサーバーの導入をされる方は多いようです。
温水が出るので、赤ちゃんを待たせずにミルクを作れますし、冷水で冷ますことも出来ますね。
お水をあげる場合は、冷水では少し冷たすぎ、胃腸に負担になるので、常温に戻して与えましょう。
温水を少し入れ、ちょうどよい温度にしてあげることが簡単に出来ますよ。
中には常温水の使えるウォーターサーバーまでもあるのでチェックしてみてくださいね。
湯冷ましも上手にあたえながら、元気なお子さんを育ててくださいね。
育児は大変な部分もあるので、無理し過ぎず、便利に使えるものは活用していきましょう。