水道水の塩素濃度はどのくらい？水道水の実態をご紹介

水道水に塩素が入っているのはご存じの方が多いですよね。

なぜ塩素を入れるのでしょうか？

塩素の役割と塩素濃度について調べていきます。

そして、残留塩素は体に影響があったりはしないのでしょうか？

気になる点を確認してくださいね。

水道水の塩素の役割

水道水になぜ塩素が入れられるのでしょうか？

日本の水道水は川や沼などからくみ上げられたお水が、浄水場でキレイに処理されていきます。

水道水処理の流れ

薬品を混ぜ不純物を除去

fa-arrow-down

砂を利用し、お水をろ過

fa-arrow-down

活性炭を利用し臭いを除去

fa-arrow-down

水道水の塩素濃度とは？

日本の水道水は世界の中でもキレイだと言われていますが、最近では環境汚染が進み、未来にこのキレイなお水が残せるか心配ですね。

今、私たちが気を付けないといけませんね。

キレイな水道水にするために、塩素は一体どの程度使われているのでしょうか？

水道水には水道法で定められた51項目の検査義務があります。

塩素についても、水道法施行規則により、蛇口からでる水道水の中に残留塩素基準以上含まれていることが義務付けられているのですよ。

残留塩素とは？

水道水に残っている殺菌のために使われた塩素系薬剤のことです。

浄水場に近い蛇口では濃度が高く、離れるにつれ残留塩素は少なくなるので、基準は遠い蛇口で0.1㎎の塩素濃度を保持しなくてはなりません。

場所により塩素濃度が違うのですね。

水道水の塩素は体に影響がないの？

水道水で気になる点がいくつかありますよね。

・臭い

水道水に塩素が入っているのが分かるのが、カルキ臭ですよね。

ツンとする何とも言えないニオイがします。

ニオイに敏感な人や、妊婦さんなどには辛いニオイのひとつですよね。

ニオイもですが、塩素の入った水道水を使い続けても問題はないのでしょうか？

・肌の弱い人

肌の弱い人はカサカサしたり、はっきりとした原因は分かっていませんが、アトピー性皮膚炎がひどくなったりすることも考えられます。

・髪の毛

髪の毛はタンパク質から出来ており、残留塩素はタンパク質を壊してしまうことがあり、キューティクルが変化しパサつきの原因になると言われています。

一度壊れたキューティクルは戻ることはないので、髪は痛む一方ですね！

プールのお水にも塩素は使われており、プールから上がったら肌がカサカサしたことや髪の毛がパサパサした記憶はありませんか？

塩素は家庭用の衣類漂白剤やお風呂の洗剤など様々なものに使用されていますよね。

衣類用漂白剤が誤って手についたとき、肌があれ、ただれたりするので手袋をつけて使用しなくてはなりません。

お風呂の洗剤は噴霧タイプが多いので、かけていると空気中に浮遊した気体で目やのどにしみる経験をしたことのある方もいるのではないでしょうか？

水道水の塩素も、濃ゆくなればこのような危険が潜んでいるのことがうかがえます。

・発がん性物質

最近では、水道水に含まれている残留塩素は発がん性物質であるトリハロメタンを生成してしまうことが分かってきました。

どの程度の影響があるかはっきりとした数字は分かりませんが、発がん性の可能性があるならば取り除きたいですよね。

水道水の残留塩素を除去するには

残留塩素を除去方法をご紹介しますね。

完全に除去とまではいかないかもしれませんが、臭いが気にならなくなる点をみるとかなり効果が期待されますよ。

・沸騰

水道水で美味しいお茶を入れるには、やかんの蓋を開けたまま5分以上沸騰させると、嫌なカルキ臭がなくなりますよ。

トリハロメタンは3分以下の沸騰では逆に増加するともいわれています！

5分出来れば、10分以上沸騰させることがおすすめですね。

・活性炭

活性炭は冷蔵庫のニオイ取りなどにも利用されますが、活性炭を利用した浄水器などを利用すると、残留塩素も取り除いてくれますよ。

コストがかかる点は難点ですが、キッチンの水道やシャワーにも取り付け可能の商品がでています。

・ビタミンc

コップ1杯のお水に、レモン果汁などのビタミンcを1滴入れるだけで、残留塩素を分解してくれますよ。

この方法は、安価で簡単に出来ますね。

スッキリして美味しくいただけますよ。

・紫外線

金魚やメダカの水換えを行う際に有効なのが、バッツなどに水道水を貯めて、日光に6時間以上当てることにより、紫外線でも残留塩素を分解することが可能ですよ。

飲み水には利用できませんが、ペットのお水には最適です。

水道水の塩素濃度は1ℓ当たり0.1㎎以上でしたが、目に見えないので実際のところはちょっと不安ですし、残留塩素の体への影響も小さい赤ちゃんなどには影響も大きいと思われるので心配ですよね。

出来ることなら、除去し、安全に安心して水道水を使い続けたいですね。