ピロリ菌はご存じですよね。
胃の中でも生息出来る菌です。
酸性の強い胃の中で生息できるにはどんな秘密があるのでしょうか?
ピロリ菌は胃の中で、悪さをし胃潰瘍や十二指腸潰瘍、更には胃がんの原因とされています。
どうのようにして胃の中まで侵入したのでしょう?
身近な水道水でも感染するのか調査してみました。
水道水からでもピロリ菌に感染するの?
ピロリ菌とは胃の中に生息する菌で、正式名所は『ヘリコバクターピロリ』といいます。
「ヘリコ」とはらせん・旋回を表し、『べん毛』と呼ばれるひだのようなものが付いていて、くるくる回転して移動すりのが特徴です。
1980年に発見され、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となっていることが近年わかってきました。
胃は食べ物を胃酸により消化し、腐敗を防ぐため、強い酸性(㏗1~2)で、通常の菌は死んでしまいます。
なぜ、ピロリ菌はこのような強酸性の中でも活動できるかというと、『ウレアーゼ』と言う酵素を出しているのです。
ピロリ菌自体も最適な活動環境は㏗6~7ではありますが、ウレアーゼにより胃の中の尿酸を分解しアンモニアを作ることで、アルカリ性になるので胃酸を中和させて、生息できる環境を作り上げているのです!
自ら出す酵素により、バリケードを作っていたのですね。
このようにして胃の中でも生きられるピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こす原因となっています。
ピロリ菌はどのようにして胃に侵入してきたのでしょうか?
どのように感染するのかはよく分かっていないようですが、口から感染するのが大部分を占めていると考えられています。
考えられる原因は?
口:子どもに口移しや同じ箸を利用することにより、保菌者から子どもに感染することが多い
糞:ハエなどにより食品などを汚染し感染
水:殺菌処理のされていない飲料水から感染
動物:ハエやゴキブリや猫などを媒体とし感染
内視鏡:使いまわしの内視鏡からの感染が疑われた時期もあったが、洗浄・殺菌が厳重にされるようになったので今では減少
多くの点から感染経路が疑われますが、一番多いのが子どものころに保菌者からの感染が多いようです。
戦後の衛生状態の悪い時代に生まれ育った方は保菌率が高いとされています。
環境の改善により、日本の若い人の感染率は減少していますが、5歳未満の小さなお子さんへの感染へは注意をはかりましょう。
ピロリ菌感染が減少した大きな要因は、上下水道の整備が整えられたことがあげられます。
現在の日本の水道水では、ピロリ菌に感染することは極めて低いとされています。
浄水場により、キレイに処理されるお水は塩素により殺菌されているのです。
ピロリ菌も殺菌され、水道水は各家庭や企業に供給されていますよ。
しかし、海外の衛生環境の整っていない地域の水道からは、ピロリ菌の感染が疑われるので注意する必要がありますよ。
日本でのお水からのピロリ菌への感染の心配は、井戸水や湧き水を飲むことです。
井戸や湧き水の水質検査定期的に行い検査結果は大丈夫だったとしても、天候などで水質の変化があったり、環境汚染も水への影響が危惧されていますね。
海外の水や、井戸水、湧き水などのピロリ菌への注意は、生水を飲まないことですね。
ピロリ菌の対処方法は?
お水は一度煮沸することで、ピロリ菌は死滅しますよ。
熱には弱いようなので、きちんと煮沸し、使用する器等の衛生管理にも気を付けましょうね。
水道に浄水器を付けるのもおすすめですね。
浄水器にもいろいろなタイプがあるので、しっかり除去できる商品を選ぶことが大切になりますよ。
小さなお子さんのいるご家庭は、ピロリ菌の感染が一番心配なので、ウォーターサーバーの導入を検討してみるのも良いと思いますね。
ウォーターサーバーであれば、きちんと処理され、検査されたお水なので心配ありません。
もちろん、ペットボトルを購入するのでも良いですが、買いに行く手間や、ペットボトルを使った後に出るゴミのことを考えると、ウォーターサーバーがおすすめです。
料金的に見ると、ボトル式ではなく、水道水を利用した水道直結型ウォーターサーバーは、レンタル料金が定額で、使い放題なので、月々の支払いに変動がない分安心して使える点がおすすめですよ。
水道水をキレイにする除去力は工場で処理されるお水レベルで優れたサーバーとなります。
ピロリ菌への感染、小さいお子さんは特に気を付けてあげましょうね。
ピロリ菌の症状?
ピロリ菌への感染は50歳以上の方は80%程の方が感染していると報告されています。
症状としては?
胃もたれや空腹時の痛み、食後の腹痛、食欲不振や胸やけに吐き気などが頻繁に起こるようになると、胃に炎症が起こり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気が疑われます。
治療方法は?
ピロリ菌を服薬により除菌する方法があるので、病院で検査を行うことをおすすめします。
ひどくなると、胃がんなど深刻な病気の恐れもあるのですよ。
ピロリ菌と胃がんの関係を調べた検査結果で、ピロリ菌に感染している人は、感染していない人に比べ、胃がんにかかる確率がかなり高いことが分かっています。
ピロリ菌が胃がんに影響していることが確認できますね。
除菌を行うことで、胃がんのリスクも下がるので早めに検診を受けましょう。