水道水がなんか臭い...
「もしかするとトリハロメタンのせいかも?」
と不安になっていませんか?
トリハロメタンは発がん性が疑われる物質ですし、適当に放っておくわけにもいきませんよね。
しかし、そもそもトリハロメタンってニオイがあるのでしょうか?
もし、水道水が臭い原因がトリハロメタンでなければ何が原因なのか調べてみました。
水道水が臭い原因はトリハロメタン?
最初にトリハロメタンについて簡単に説明しますね。
トリハロメタンは、水道水中に含まれる有機物と消毒に使用される塩素が反応し生成される物質です。
トリハロメタンは総称で、クロロホルム・ブロモジクロロメタン・ジブロモクロロメタン・ブロモホルムという4つの物質があります。
で、これら4つの物質は特異的な臭気があるんですね。
具体的には、シンナーのように鼻の奥にツーンとくるような臭いと言われています。
ただし、水道水からシンナーのようなニオイがすることはあり得ないですね...
恐らく、あなたのお家の水道水もシンナーのようなニオイはしないと思います。
水道水中に含まれるトリハロメタンの量は、WHOで発がん率が10万分の1を越さない1Lあたり0.2mgと定められています。
さらに、日本では厳しく1Lあたり0.06mgと定められているので、トリハロメタンが原因で水道水が臭くなることは考えにくいんですね。
だから、お家の水道水を飲み続けたとしても発がんする可能性はほぼゼロに近いですし、トリハロメタンが直接体に悪影響を及ぼすことはないはずです。
水道水が臭い原因はトリハロメタンではない!
水道水が臭い原因がトリハロメタンにあるとは考えにくいです。
では、何が原因なのかと言うと、一番に考えられるのは塩素臭なんですね。
水道水には殺菌のために塩素が混ぜられています。
特に夏場は雑菌が繁殖しやすくなるので塩素の量も多くなります。
その結果、水道水から塩素臭がして臭く感じているのかも知れません。
次にさび臭も考えられます。
朝一番の水道水は、水道管中に長く滞在して水道管の金属のニオイが付いていることもあるんですね。
もし、さび臭がするのであれば使い始めの水は捨てて、一定量流した後に水道水を使うようにしてください。
そして、水道水からカビ臭がすることもあります。
カビ臭の原因はダムや池に生息する藻類で、特に夏場の日差しが強いときに大量発生します。
この藻類がカビ臭の元となる物質を出し、水道水が臭くなることがあるんですね。
ただ、このカビ臭は浄水処理で除去することは難しく、あなたのお家にカビ臭がする水道水がそのまま流れることも少なくありません。
もし、カビ臭が気になる場合は浄水器を使って、ニオイの元となる物質を除去するようにしてください。